ACアダプター・実験用電源・その他小物

ラジオなどを作ったり、チェックする時に必要なのがACアダプター・実験用電源です。
ACアダプターは主に2種類あり、コンピュータ用には殆どがスイッチング方式を採用しています。
電源容量と比較すると軽量・小形になっていますが、整流後に一旦高い周波数に変換して効率を上げています。
その為、スイッチング方式の物をラジオに使うとジャーとかブーンとか製品によっては広い受信帯域で
ノイズまみれになり聞こえなかったり聞きづらくなります。
ラジオには昔からあるトランスを内蔵したACアダプターか、シリーズ制御方式のACアダプター(または定電圧電源 )を
使用します。

★ A C ア ダ プ タ ー ★

左端:スイッチング式 5V / 1A 外形が小さく、軽いのが大きな特徴です。
中央 & 右:トランス式

スイッチング電源をラジオに使った場合、 RF帯にスイッチング回路のノイズによる影響があります。
電源によって症状は様々ですが、バンド内でジャーとかジュルジュルと聞こえます。
受信する電波が強ければあまり影響を受けないかも分かりませんが、精神衛生上使わない方が賢明です。
 Panasonic製 出力電圧安定回路内蔵アダプター
出力電圧安定回路内蔵とは? 
通常の安定化電源と呼ばれているものと比べると、出力電圧の安定度はそれ程ではありません。
ラジオなどには充分な性能ですが・・・
一般的なACアダプターであるSONY製AC-E455D(4.5V 0.5A )と比較してみました。
無負荷と負荷抵抗を変えた時の電圧を比較しています。  電流値は松下を基準にした概略です。

負荷抵抗(Ω) / 電流(mA)

松下 RP-AC61B(V)

SONY AC-E455D(V)

0 / 0

6.52

6.49

62 / 約100

6.12

5.74

39 / 約150

6.12

5.75

30 / 約200

6.08

5.59

15 / 約400

5.92

5.08

このPanasonic製ACアダプターはトランス式なので、ラジオに使ってもノイズは聞こえません。
普通のACアダプターと比較すると価格は若干高めですが、安定した電圧が得られるのでラジオなどで
使うには安心できます。

下記、ラジオ工房さんのところでもACアダプターについて詳しく書かれています。
http://radiokobo.sakura.ne.jp/G/bclradio-repair/ac-110.html#4.5adapter

★ 万能ACアダプター ★

入力はAC100V/230Vを裏面でスイッチ切り替えが出来ます。
出力は3 / 4.5 / 6 / 9 / 12 /15Vを切り替え可能。
更に、極性も切り替えが出来ます。 
プラグも交換できるようにソケット式になっていて、至れりつくせりの感があります。
持っているものの使った事が無いので、100% STABILIZED(安定化)の検証はしていません。



★ 実 験 用 電 源 ★
ノイズの面からは、シリーズ制御(従来からのトランスを使用した)が最適です。
ちゃんとしたメーカー製を選ぶのも良いし、自作してもそれほど難しくは無いと思います。
秋葉原を歩くと、時々掘り出し物に巡り会います。
主要部品を\1,000以内で集めて作ってみました。 
 
半分をトランスが占めています。
 
この電源はトランス式( シリーズ制御方式 )で、外部にボリュームを接続して0 - 18V( 最大0.65A )まで
連続可変が出来ます。  デッドストックで未使用の物でした。
本来は機器組み込み用なので、使用するには金属部品などが混入しないようにしなくてはいけません。
大きなケースに入れてしまうのが安心できると思います。
最近はスイッチング方式に人気がありますが、ノイズ特性などを比較するとトランス式が勝ります。
容量に比べて重くて大きいので人気があまりありません。 逆に言えば、安く買える訳です。
内部のケミコンを交換して、空いたスペースに19.99Vのパネルメーターを取り付けました。
基準電圧部にLM399Hを使用していて、電圧安定度は抜群です。
18V / O.6A流しても電圧計は変動しません。 ( 最小読み取り10mVですが、変動しません。)
製品仕様はこんな感じ?
Metronix社はずいぶん前に無くなってしまいました。 現在は、メトロテック(株)が引き継いでいる様です。
型番も変わっていますが、右側の型番の物と同等だと思います。

部 品 名

規 格 な ど

購 入 価 格

EVH18-06(デッド・ストック品)

Metronix製 0 - 18V / 0.65A可変電源

\200

SX-4101(デッド・ストック品)

Thinky製 19.99Vパネルメーター

\200

ケミコン

50V1000μF / 50V1μF / 50V10μF

\70

TA78L005A

東芝製 5V150mA三端子レギュレーター

\50

ボリューム取り付け金具

タカチ電機工業製

\150

配線材料

ACコードほか

\280

ネジ類

\50

取り付け台

ホームセンターで

\294

合計金額

\1,294


 
この手の電源が1つあれば、ブーンと言うハム音に悩まされる事もありません。
また、スイッチング電源の様なRF帯にまき散らされるノイズもありません。
電圧が連続可変出来るので、何かと便利です。
あとは電流計があれば完璧ですが・・・


同じ電源が2つあったので、電圧設定用ボリュームを内部に押し込んでみました。
パネルメーターはたくさん買い込んだので、こんな時には便利です。

部 品 名

規 格 な ど

購 入 価 格

EVH18-06(デッド・ストック品)

Metronix製 0 - 18V / 0.65A可変電源

\200

SX-4101(デッド・ストック品)

Thinky製 19.99Vパネルメーター

\200

ケミコン

50V1000μF / 50V1μF / 50V10μF

\70

TA78L005A

東芝製 5V150mA三端子レギュレーター

\50

ボリューム取り付け金具

2KΩ・B型

\110

配線材料

ACコードほか

\280

ネジ類

\50

合計金額

\960





4.5 - 6Vで品質の良い直流を得たい場合は、こんな電源もあります。
ラジオの消費電流を調べるのに便利な電流計を取り付けてみました。


可変幅は、4.5 -6.3Vです。
最大2Aまで流せます。 電流計と電圧計を切り換えて表示できるようにしています。
この電源の良いところは、出力端子に+ / -両側にSENSE端子がある点です。
199.9mVのパネルメーターを電流計と電圧計の両方に利用したいと考えました。
電流検出用に0.1Ωの抵抗を入れて、両端の電圧を測るのに都合が良いのが分かります。
1.999A流した時に0.1Ωの両端に0.1999Vの電位差が生じます。
この抵抗を+出力側( トランジスタから出た所と出力端子間 )に接続すれば、SENSE端子で
キャンセルされて出力端子での電圧を測定すると一定になっています。
パネルメーターのマイナス入力端子は電源のマイナスと接続されているため、パネルメーターの電源は
アイソレートする必要があります。 DC/DCコンバータの登場になるのですが、これが一番の出費になりました。
電圧設定は半固定ボリュームになっていますが、使いにくければ普通のボリュームに交換するだけです。
内部には電流制限用の半固定ボリュームもある本格的な電源です。
この電源にはパネルメータを押し込むスペースが無いので、プラケースに入れて上に乗せました。


プラケースに入れたパネルメーター 画像は準備中

パネルメーターを取り付けた様子

 電源以外の部品が高く付いてしまいました。

部 品 名

規 格 な ど

購 入 価 格

GF6-2(デッド・ストック品)

Metronix製 4.5 - 6.3V / 2A 電源

\300

AH-231(デッド・ストック品)

旭計器製 199.9mVパネルメーター

\200

ZS1R50505

COSEL製DC/ DCコンバータ 5 V / 5V

\600

プラケース

タカチ電機工業製

\180

トグル・スイッチ

ミヤマ電機製 3回路2接点

\236

抵抗・ポテンショメータ

0.1Ω/2W  50KΩ/25回転

\170

ゴム足・ネジ類

\160

配線材料

ACコードほか

\150

合計金額

\1,996




調光器( AC電圧コントローラー )

 
松下電器製 白熱電球用調光器
これが1つあると便利です。 長時間、半田ゴテを使っているとコテ先の温度が上がりすぎる事があります。
適切な温度にする為に、AC100Vを調節すれば解決します。
スライダックでは大きすぎるし、半田ゴテのメーカーが販売している温度コントローラーは趣味で使うには高すぎます。
キットでも売られている調光器なら、安くて実用的です。 
秋葉原の石丸電気・閉店セールで売れ残っていたのが、最後には\100になりました。

作るよりも安上がりなので、買ってきました。 スイッチとコントロール・ボリュームが独立していて使いやすいです。
ただし、元々は壁などに埋め込むのを想定しているので裏側が剥き出しになります。
感電しないように取り付けに工夫が必要です。 


1,周波数カウンター / プログラマブル・カウンター  

2,簡易シグナル・ジェネレーター( ファンクション・ジェネレータ / DDS / マーカ発振器 )

3,
アンテナ・アナライザー / ディップ・メーター

4,
LCRメーター / CRブリッジ / Qメーター / 標準コンデンサ

5,ループ・アンテナ / AMラジオ用プリアンプ / アンテナ・カプラー / フィルター

6,ニキシー管・デジタル時計の製作( 準備中 )

7, AM帯アンテナ・コイルの性能比較

9, エア・バリコンとポリ・バリコンの性能比較

10,ミズホ通信(株)UZ-77 / UZ-77S /UZ-8DX / UZ-8DXS用バー・アンテナの試作



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