マイクロ・パワー研究所 湯島連絡所たより





2007年9月18日から(独)産業技術総合研究所 計測標準研究部門時間周波数科周波数システム研究室で開発しました
一般利用者向け周波数遠隔校正用端末装置( GCET )のプロトタイプ機の評価実験が湯島連絡所で行われています。
マイクロ・パワー研究所ではGPS周波数標準器を複数台使用していますが、本当にGPS衛星を基にした基準周波数は
信頼できる確度が得られているのか多少の疑問が残っていました。
今回、産業技術総合研究所の一次標準器とGPSコモンビュー方式を利用して確度を確認できる検証実験に参加しました。
マイクロ・パワー研究所を含め、全国で7企業( 9事業所 )が評価実験に参加しています。
コモンビュー方式を採用する事で、校正機関から離れた事業所でも校正が出来ます。
しかも校正対象機種を手元に置いたままで実施出来るので、タイムロスを無くす事も出来ます。

評価機の製造元であるコスモリサーチ社から製品化が予定されているそうです。
製品を購入するだけでは使えなくて、産業技術総合研究所と利用契約を結ぶ必要がある様です。
1ヶ月毎に確度に関する認証が事業所内で得られるメリットは大きいと思います。

2011年10月現在、さらに小型化になりました。
2011年11月 - 2012年1月に掛けて、第2回実証実験が行われます。
マイクロ・パワー研究所も参加予定です。


湯島連絡所の屋上に設置したJRC製GPSアンテナ


ルビジウム・ロック / GPSロック / 産業技術総合研究所のラインにロックした時の画面表示


文京区湯島の位置情報



時間周波数国家標準の遠隔校正に関する記事は、下記を参照してください。

http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2005/pr20050427/pr20050427.html

2007年10月22日に湯島連絡所での評価実験は終了しました。

第1回 実証実験に参加したのは、以下の8社でした。
なぜかマイクロ・パワー研究所以外は大手ばかり。
第2回実証実験は、何社が参加されるでしょうか?

・パナソニック(株)( 大阪府門真市 )
・ローデシュワルツジャパン(株)( 埼玉県さいたま市 )
・マイクロ・パワー研究所( 東京都文京区 )
・アドバンテストカスタマサポート(株)( 群馬県邑楽郡 )
・横河電機(株)( 山梨県甲府市 )
・(財)日本品質保証機構(東京都世田谷区 )
・丸文(株)( 東京都江東区 )

第1回実証実験の結果発表資料は、以下PDFファイルを参照してください。

GCET_2_2_1_20080131.pdf     GCET_2_2_2_20080131.pdf



実験終了後に屋上アンテナは、古野電気製 AU-11-0.2BJに交換しました。





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